~「胃の痛み」について~
「胃袋や腸」は「筋(すじ)」でできています。
「筋(すじ)」は「血のめぐり」によって養われています。
「筋(すじ)」への「血のめぐり」が減ってしまうと、
「筋(すじ)」は「引き攣れ」ます。
これが「胃の痛み」の原因です。
そして、「胃の筋」への「血のめぐり」を減らしてしまう要素には、
「冷え」があげられます。
どのようにして「胃の筋」を冷やしてしまうかというと、
「冷たいものの飲食」があげられます。
「低温の飲料水」「凍らせた飲食物」などは、
「てきめん」です。
「冷蔵庫に入っていたジュース」
「牛乳」「アイスクリーム」「かき氷」
などなど。
そして、
「生の食材」を「加熱」しないで召し上がる場合も、
「胃の筋」を冷やす引き金になります。
「お刺身」「馬刺し」「サラダ」
「氷水に漬けたソーメン」などなど。
「胃の引き攣れる様な痛み」は、
ひとまず、こうした「冷たい性質の飲食物」の
「食べ方」に気を付けることが必要です。
~「生もの・牛乳」が平気な「胃袋」って、
ありますよねぇ。~
「牛乳を飲むと、お腹がゴロゴロする」とか
「かき氷を食べると、わき腹のあたりが痛くなる」とか、
「お刺身を食べると、胃のあたりに鈍痛がある」とか。
そうかと思えば、まったく「平気」という方もいらっしゃいます。
この「差」は何なのでしょうか。
「やさしい鍼」での「答え」としては
「量と質」と「コンディション」のバランスと考えます。
「胃袋」は「手足の筋肉」と連動しています。
「手足の筋」をよく使っていると「胃袋の筋」も
「良く動き・血のめぐりが旺盛」です。
そうした状態(胃袋のコンディション)で、
「生もの・牛乳・冷たいもの」をいただいても、
「胃の痛み」の出方は「動いていないとき」より、
程度は楽になります。
「胃袋の血のめぐり」を冷まさない程度の
「質と量」であれば、
「生もの・乳製品・冷たいもの」の飲食は、
「胃の痛み」を引き起こしません。
また、
「冷たいものの飲食」をされるようでしたら、
事前に「胃の筋の血のめぐり」を高めておくと、
ちょっと安心して「おいしく・いただくこと」ができるのでは。
ご参考まで。
~「胃の痛み」の対処法~
「胃の痛み」の原因は「冷たいものの飲食」です。
「冷たいものを食べると、
途端に胃のあたりがキリキリと痛み出す」。
あるいは
「寒いところで過ごしていると、
胃のあたりが痛み出す」。
これも、「表の気温が低い」ことで、
「胃袋の血のめぐり」が低下してしまうために
引き起こされる症状です。
「胃の痛み」の「原因」は「冷たいものの飲食」ですが、
「胃の筋の血のめぐりの低下」が、
「胃の筋の引き攣り」を起こさせます。
そんなわけで、「胃の痛みの引き金」である
「胃の筋の血のめぐり」を
常に良い状態に保っておくことが、
「胃の痛み」の対処法になります。
・起床時
朝は、「胃袋の筋」と連動している「手足の筋」が動いていないため、「胃の筋の血のめぐり」が高まっていません。
そんなときは、
「梅干し」をつぶして「お白湯」を入れたものを、
起きてすぐにいただくようにするとよいです。
「梅干し」の「塩気」は「胃の筋の血のめぐり」を温めてくれます。
「酸味」は「胃の筋」を「引き締めて」くれます。
=「食べこなすスイッチ」が入ります。
「お白湯」は「胃の筋」を温めてくれます。
起床時のアイドリングの手伝いになります。
※起床時、口の中が「べたついたり・臭ったり」する場合は、
「お白湯」を「緑茶」に変えても、
おいしく召し上がることができます。
・お食事前
「食前酒」なども、効果的です。
※下戸の方・お子さん・
「お酒」が都合がよくない人はお勧めしません。
「梅干しをつぶしたもの」に
「生姜を卸したもの」を加えて、
「お白湯」を加えます。
「梅干しの酸味」で
「食欲=胃袋の食べる準備」を促し、
「生姜」の「胃の筋の引き攣れ止め」の働きを
「お白湯」の「胃の筋を温める働き」にのせて、
食前にいただいておきます。
・日中
日頃、
精神的に緊張することが多かったり、
忙しく過ごされると、
「胃の働き」は「ブレーキがかかりっぱなし」の状態になります。
ちょっと、「隙間の時間」ができた時は、
「梅干しの種」をしゃぶっているとよいです。
食べこなす力を助けてくれる「よだれ」の分泌を促すことで、
「頭の緊張」を取り、「胃の働き」のアイドリングを、
日中にも一時的に高めることができます。
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