「食事」とは「人に良い事」と書きます。
食事とは、単なる栄養補給・栄養摂取とは、
「やさしい鍼」では、考えません。
食事をすることで、
栄養はもちろん取り込みます。
そして、人は感覚的・本能的に、
カラダに適った飲食物を取り込みたがります。
ご縁のある患者さん、それも子供ちゃん。
体調の悪いときほど、
偏った食材を食べたがります。
お野菜を食べないで、お肉ばかり食べたがるお子さん。
夏の暑い日に、キュウリばかりボリボリ食べているお子さん。
ご飯粒ばかりで、オカズを食べないお子さん。
こうした極端は、本来、カラダには「適った食べ方」といえます。
学校などでは、「三角食べ」などといって、
ご飯・おつゆ・オカズの三角形
を順番に食べることを指導するところもあるとか。
イキモノとしては、カラダに必要なものから、
必要な量だけしっかり取り込む。
次に、その次の足りないものを選び出して必要なだけ食べる。
こうして、子供ちゃんは、1日かけて、あるいは2日かけて、
バランスよく、飲食物を取り込んでいたりします。
こうしてみると、発育の著しい幼児期は、
偏食がカラダに適った栄養摂取方法といえます。
未だ胃袋がちいさく、食べこなす肝臓・腸の働きが十分でない時期です。
必要なものを食べこなせるだけ食べる。
小学校に入学したら、お作法として、
食事マナーなどのしつけは必要でしょうが、
体調の悪いときほど、偏食になったりします。
大人の方でも、そのとき食べたいものの「好み」で
カラダに必要な要素が、判断できたりします。
忙しく働いているときの「辛いもの」は、カラダに活気を与えます。
疲れたときの「甘いもの」は、身体の緊張を緩めます。
カラダが冷えていれば「塩辛いもの・味付けの濃いもの」を好みます。
気持ちが疲れているときは「薄味・かまなくてもよい柔らかいもの」がよいです。
こんな風に、ご家族のお食事のときの食べ方・好みなどを
お互いに察することで、体調や気持ちの状態も、
知ることができます。
ご参考まで。
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